『食』と『睡眠』の大切さを知り、健康”新”時代に備える2023.03.02

「食」と「睡眠」の大切さを知り、健康”新”時代に備える

月刊SLC倶楽部2023年4月号でご紹介しきれなかった【SLC鼎談】の続きになります。
「月刊SLC倶楽部2023年4月号」はこちらからご覧いただけます。

睡眠の長さや深さ、
改めて、質のよい眠りについて

SLC鼎談
鈴木:鼎談の冒頭で良質の睡眠についての話が出ましたが、睡眠の長さについてはよく語られますが、深さについては、まだまだ解析中という部分も多いと思います。西川社長、改めて、その辺りも含め、質のよい眠りについてのお話を伺えますか?

西川:まず、長さと深さについてですが、図形の面積を求めるように、縦軸(長さ)✕横軸(深さ)として、それがある程度の面積になることが大事と言われています。長さは、一般に、4時間を切ると短過ぎ、10時間を超えると長過ぎるとも言われていますが、研究者により説は異なります。その方に合っていることや満足感が大事と思われます。

佐藤:鈴木学長は、2020年などコロナ初期の頃、厚生労働省の医務技監を努められていて、多忙で睡眠時間も少なく、奥様が非常に心配されたと伺いました。
鈴木:当時はコロナについてわからない部分も多く、やはり、重責を担っていましたので、おのずとそういう状況が続きましたね……。

睡眠には記憶の整理という役割も。
さらに、進化との関係!

SLC鼎談
西川:睡眠を長く取ることが、怠惰、無駄、のようなイメージがありますが、今は何のために睡眠を取るのか、睡眠中に何をしているのかなど、睡眠の役割の解析が進んでいます。睡眠には、心と体の疲労を取ったり、免疫力を高めたりするなど、重要な働きがあります。また、「記憶の整理」という大事な役割もあります。我々は、日中に見聞きしたものを、ビデオに撮るように脳に記録するのですが、睡眠中にそれをいわば編集作業をするように、「生きるうえで重要なものは残し、不要なものは消去する」という作業をするのです。これは人間が生きていくうえで、大切なことです。睡眠がおろそかになると、そういったさまざまな機能がうまく果たせなくなります。また、ヒトを含む脊椎動物の祖先は、ナメクジウオと言われていて、その頃から、睡眠は体にプログラムされていたようです。

西川:はい(笑)。持論ですが、進化の過程でヒトはしっぽなどなくしましたが、睡眠というプログラムが体に残っているのは、やはり睡眠が、ヒトが生きるうえで、非常に重要な役割を担うからだと思います。言い換えれば、睡眠は、ヒトが進化の過程で勝ち得た貴重な能力です。それを最大限に活かしてほしいと思います。

鈴木:ただ現代では、忙しさや、ストレス、寝る直前までスマホなどを見るなどで、良質な眠りが取れない人が多い……。 西川:はい、ですので、寝具はもちろん、その方の24時間の生活を考え、よりよい眠りに導きたいと思っています。アロマやハーブティーでストレスを除くのもいいですね。もちろん食も、睡眠に大きな影響を及ぼします。

睡眠と食。
寝る前に食べると肥満にも?!
また、体内時計のために朝食も大事

SLC鼎談
佐藤:寝る前のスマホという言葉で思い出したのですが、先ほども少し述べたように、化学合成添加物のリン酸塩などが、よい眠りを阻害する、という話もありますので、そういうものを寝る前に取らないことも大事ですね。また、寝る前に食べ過ぎない、というのも大切なことです。

鈴木:肥満にもつながりますし、睡眠中も胃腸が消化活動に追われ、体が休まらないですしね。

佐藤 今年発売した冷凍食品の「Wisedays」シリーズは、手軽で環境に優しいうえ、野菜や春雨の多い鍋やスープ料理で、胃腸への優しさもふまえています。夕食にもぜひ活用してほしいですね。

西川:良質な眠りにつながる体内時計を整えるため、自分のライフスタイルに合わせた時間でよいので、朝食をきちんと取ることも大事です。人は目の奥のある部分に青白い光を浴びると、目覚め、そこをスタートとし、16時間後に眠くなると言われています。そして、そのメインの体内時計以外に、体のあちこちに小さな体内時計があり、朝食を食べることで、「目だけでなく、体も起きる」、つまり、目と体のアンバランスが防げるのです。カフェインなど興奮物質だけで無理やり起こそうとすると、疲れが出るので、やはり朝食を取るのが理想です。

最近話題になっている
“昼寝”の効用とは⁉

SLC鼎談
佐藤:睡眠で少し話を加えると、実は僕は、昼寝が大好きでして、昼休みに自分の社長室にマットを引いて、15分くらい昼寝をするのです。

西川:それはすごくいいことです。昼寝の効用は、最近よく研究されていて、長過ぎるとよくないですが、15分〜20分くらいの昼寝が、その後の仕事や家事の効率を上げたり、ミスを防いだりする、ということが我々の研究でもわかっています。実は、弊社にも、昼寝用の部屋があるのです。次第に暗くなり、15分後くらいに、次第に明るくなる。自然の音が流れたり、眠りにいいアロマも焚かれたりしています。

佐藤:そのまま寝落ちする人はいないのですか?笑

西川:さすがにいないようです(笑)。またそうならないように、研究して深く寝すぎない角度をつけた独自のベッドを開発しています。人は急に大きな音で起こされると、びっくりしてあまり体によくないのですが、そういうふうに、自然に明るくなるなどで起きると、意外に気持ちよく起きられるのです。

鈴木:昼寝も含め、睡眠には深い役割があり、睡眠不足は万病のもと、とも言えますね。同様に、言うまでもなく、食も健康の大事な要素です。佐藤社長、改めて、安全な食についてのお考え、今後のビジョンを伺えますか?

「安全、おいしい、健康」をキーワードに、
その人に合った食のバランスを伝えていくのが目標

SLC鼎談
佐藤:たとえば弊社のポリシーの1つ、化学的合成添加物を加えない、など、安全性はもちろん大事です。ただ、いくら安全でも、おいしくなければ続きません。安全さ、おいしさ、さらにそこに、現代に欠かせない「健康」というキーワードをプラスして、食を展開していきたいと思っています。健康というのは、たとえば、糖質制限とよくいいますが、糖質をまったく取らないことがよいわけではありません。「どんなものを、どんなバランスで、年代に合わせてどれくらいの量を食べたらよいのか……」それらをお伝えできればと。「ヘルスクリエーション」というWEBサイト(https://kenko.sl-creations.co.jp/)や、さまざまなツール、あるいは人を通して、皆さまに広めていければと思っています。

西川:楽しい「大人の食育」ですね。

何十代でも細胞は生まれ変わり、
その材料は食。
だからこそ体によいものを

SLC鼎談
佐藤:本当にそうですね。さらに加えれば、脳も体の器官も、食べることでしか栄養が取れません。そして、先ほども述べたように、人の体は、60代でも90代でも、つねに細胞が生まれ変わっていて、その材料となるのは食事です。よく食事を、車のガソリンのように、エネルギー源とだけ考えている方も多いのですが、車に例えるなら、エンジンなど、さまざまな部品にもなり、また、塗装、すなわち見た目の美しさも支えます。そういったさまざまな意味で、毎日取る食事は、やはり、添加物過多など、体によくないものでなく、体によいものを取ってほしいと思います。

鈴木:皆さん、睡眠や食は、日常のことなので、改めて学ぶことは少ないと思いますが、このように、「ここをもう少しこう変えたら、より健康になれる」など、知るきっかけと仕組みがあれば、うれしいですよね。

西川:睡眠時間を増やす工夫の1つとして、SL Creationsさんがつくっているような、良質な時短食や冷凍食品をうまく取り入れていただきたいですね。何もかも手作りしなくていい、片付けの手間がいらない、など思えるだけで、気持ちが少しなごむと思いますので。

佐藤:良質な時短食でいえば、ご家庭だけでなく、最近は、「オフィス・プレミアム・フローズン」という名称で、オフィスとの連携も増えてきました。外に食事に出る時間がなくても、良質な冷凍食品をオフィスの冷蔵庫に置き、レンジにかけるだけで、健康的なランチを取ってもらう、という試みです。

鈴木:それは忙しく働く方々にとって、とても助かりますね。

食と睡眠が幸せのベースになるように、
今後も有意義な情報を伝えていけたら

SLC鼎談
佐藤:「正しい食」「良質の睡眠」「適度な運動」「ストレスがない」、これらが揃うことを、僕たちはよく「ご機嫌でいる」というのですが、それが、すこやかさにとって、とても大事なことだと思います。 西川:あと、人の寝顔を見ると、幸せを感じる、というのもありますよね。 鈴木:そういう意味で、食と睡眠、連携しながら、これからも皆さんによいご提案をしていけたらいいですね。

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